青野健美術館への道

わき目ふりふり
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野菜に合掌

野菜に合掌


前回に続き義父、馬左奈(まさな)のことを少しお話します。

義父には仲良しの絵描き仲間がいました。

君家三郎(おおやさぶろう)先生という方です。

ほかあっとした温かい静物画が魅力的でした。

ある時、君家先生のアトリエでデッサンをすることになりました。

馬左奈、健そして私は緑に囲まれた先生のお宅に到着。

すでにテーブルの上に野菜や果物がころがっています。

私は義父や健が描くのを、ただみていたのですが

そのうち義父は厚手の紙をかばんから出して、こう言いました。

「さっちゃんも描いてごらん。うまく描こうとしないで、対象を

しっかり見て、かくんやで。・・・これはええ紙やから。」

「は〜い、おとうさん。

いろんな中からカボチャとザクロとキーウイ、ぶどうを選んで、

並べて、健の毛筆を拝借。 

墨をちょこっとつけて、おとうさんに言われた通り

よーく見てゆっくり描きました。線で描いたらあとはどうしよう・・・

そうだ、「おとうさん、これに色をつけてください。」

義父はそうやなあ、と微笑みながら彩色していきます。

すごい! 絵が生きてくる!

わたしはすっかり嬉しくなったのでした。 あーI Love Papa


ところが、私たち二人のこのスイートな時間

が割って入ってきました

「馬左奈さんが色つけたんやな。ほな、俺、字書くわ。」

えーいいのにい・・・と言わないうちから「野菜に合掌」と書き、

だれが何をしたか名前をいれました。

家に帰ってから見ると「掌」の字に「口」がありません。

健はホンマヤと、追加したので、そこだけ墨の色が違っています。

1枚の絵から、遠いあの日の光景が

今でもいきいきとよみがえってくるのです。
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この記事に対するコメント

はっちゃんの周りはみんな素敵な方ですね。はっちゃんの雰囲気がそうしてしまうのかも。馬左奈さんにもお会いしたかったです。
asuka | 2010/09/15 10:08 PM
オールキャストの絵ですね!
これはお宝五本の指に入りますよ♪
欲を言えば、裏書きで「君家三郎先生アトリエにて」と入っていたら最高です。

よーく見渡せば、はっちゃんはお宝に埋もれて生活しているように思います。ね!よく見て☆
お菓子の入っているカンカンも、のれんだって健さんの手描きだし・・・・はっちゃん、宝に埋もれる!
penne | 2010/09/16 4:23 AM
asukaさんへ

なんかそう言っていただくと照れちゃいます。・・・もっと言って!(すみません、調子にのりました)もし馬左奈さんに会うことができたら、手品とか、歌とか、心の日向ぼっこができます。ザンネン。
asukaさんへ byはっちゃん | 2010/09/16 2:59 PM
penneさんへ

宝に埋もれる、エエこと言ってくださいました。忙しくてブログのネタが思いつかなくても周り見渡せばいいのよね。
それから思わず額外して裏書きあるか確認したけどありませんでした。アルバムにあの時の写真があるはずだから、いずれいつのことかもわかるでしょう。大量の写真だからいつになるかは神のみぞ知る!
penneさんへ byはっちゃん | 2010/09/16 3:10 PM
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